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医学書LIBRARY

お勧めの医学書を科目ごと、診療科ごとにご紹介します。 医学生はもちろんのこと、ドクターや一般の方にも参考になればと思います。質問もお待ちしていますのでお気軽にコメントください。

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『あなたのストレス病が治る』(ヴァンメディカル)

この本を精神医学のカテゴリーに入れるのはどうかな、と思いましたが、『あなたのストレス病が治る』(桂 戴作 著 Van Medical)はストレスによって引き起こされる体の不調(心身症)について一般向けにわかりやすく書かれています

この本ではまず、ストレスがどのようなものか、また何によって引き起こされるかが述べられており、その後に具体例を挙げながら、ストレスが原因で起こる症状(潰瘍、喘息など)がどのようなものか説明されています。さらに後半では、自分のストレス状態をチェックするテストとエゴグラムによって自分がどのようなストレス病になりやすいかを探り、ストレス対処法について考えるきっかけが提示されています。

各症状についての具体的な治療法については詳しく載っていませんが(また、挙げられている例も話を聞くことや安定剤によってあまりに簡単に治り過ぎている感がある)、具体的にどのようなストレス病があるか知りたい、という方にとっては面白いと思います。心理テストのようなものもついているので遊べるし、自分がどのくらいストレスにさらされているか考えるきっかけになるでしょう。

おすすめ度:★★★☆☆

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『睡眠障害を治す本』(講談社)

『睡眠障害を治す本』(佐々木三男 著  講談社)は、主に睡眠について悩みを抱える人に向けて書かれた本です。睡眠とはどのようなものか、また、不眠症などの睡眠に関する病気とはどのようなものかがわかりやすく述べてあります。睡眠と体内時計の関係や時差ぼけによる睡眠障害についても触れられています。現在の睡眠についてちょっとでも不安や不満を抱いている人は、ぜひ読んでみることをおすすめします。自分の体調について新たな発見があるかもしれません。また、睡眠についてひどく悩んではいるが、何をすればよいのかわからないし、どこに行けばいいのかもわからないという人にもおすすめです。睡眠障害に対する具体的な治療法(薬や検査など)が挙げてあるので、初めて睡眠障害のことを調べる手がかりとして、とても役立ちます。睡眠の機序についてはそこまで詳しくは書かれていませんが(というかまだわからないことが多いのでしょう)、大まかな科学的な説明も書いてあるので、気になる人は是非読んでみるとおもしろいです。

おすすめ度:★★★☆☆
 

『精神医学(コメディカルのための専門基礎分野テキスト)』(中外医学社)

 『精神医学(コメディカルのための専門基礎分野テキスト)』(上野修一、谷岡哲也、大蔵雅夫 編集 中外医学社)は、その名の通り、コメディカルのためのテキストですが、内容が簡潔にまとまっているので、医学部の初学者向きとも言えます。

この本は、精神医学とは何か、そして精神疾患の分類とその例、症状、よく使われる薬などが箇条書きでわかりやすくまとめてあります。各主な疾患についても個別に取り上げ、その症状や診断基準などが述べられ、医療者としてどのように精神疾患と向き合うかについても触れてあります。まとまっているという点ではとてもわかりやすいのですが、その分類の根拠が不明瞭でややわかりにくく、そういう意味で網羅的かどうかという疑問もわきました。また、各疾患といっても、具体的なケースや症状について述べられている訳ではないので、良くも悪くもこぢんまりとまとまっているという印象を受けました。ただ、専門ではないが精神医学の枠組みをざっと知りたいという人には向いていると思います。この本を読めば、精神医学がどのようなものか、おおざっぱに把握することが可能だからです。

おすすめ度:★☆☆☆☆


 




 

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