医師国家試験の過去問集としておそらく最もメジャーな、いわゆる「クエバン」シリーズです。
医師国家試験の問題には「必修問題」「一般問題」「臨床問題」があり、実際の試験では、それぞれにボーダーが設けられます。この3つの分類のうち、「必修問題」だけはボーダーが8割と決まっていますが、「一般問題」「臨床問題」はその年によってボーダーが変わります(毎年6割後半~7割前半程度)。それぞれの特徴について簡単にご説明します(私は国試直前までこれらの違いをよく理解していませんでした・・・早めに知っておいた方が有利です)。
「一般問題」:一問一答的な医学的知識を問う問題。問題文は短いことが多い。
「臨床問題」:症例が提示され、それに沿って答える問題。
「必修問題」:一般問題と臨床問題から成るが、採点自体は「必修問題」で独立している。初期診療について問う問題が多い。8割以上を得点しなければならないため、必修問題以外の問題に比べ、難易度は易しめで医学常識を問うような問題が多い。
医師国家試験の合格基準は
「必修問題以外の一般問題」が合格基準以上
「必修問題以外の臨床問題」が合格基準以上
「必修問題」が8割以上
「禁忌問題」での不正解が3問以下
のすべてを満たすことが必要です。
一般に過去問集は診療科ごと(小児科、放射線科…など)に分かれていることが多く、こちらの「クエスチョン・バンク 医師国家試験問題解説 2015 vol.1-5」は、診療科ごとの過去問集となっています。これとは別に、いろんな診療科の問題から、必修問題だけを集めた問題集が別に出ています。診療科ごとの勉強をするには、こちらの「クエスチョン・バンク 医師国家試験問題解説 2015 vol.1-5」がおすすめです。
こちらは、5冊集めると、QBオンラインというサイトで、過去問集に載っていない問題も全てオンラインで解けるようになります。自分が解けなかった問題をチェックしたり、年度ごとに解くこともできるので、QBオンラインのために5冊買ってもいいと言っても過言ではありません。
おすすめ度:★★★★★(国試対策には必須!特にQBオンラインは早目の段階から活用すべきです!)
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