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医学書LIBRARY

お勧めの医学書を科目ごと、診療科ごとにご紹介します。 医学生はもちろんのこと、ドクターや一般の方にも参考になればと思います。質問もお待ちしていますのでお気軽にコメントください。

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『サブノート 保健医療・公衆衛生 2015』(メディックメディア)

医師国家試験の公衆衛生の参考書といえばこの「サブノート」です。サブノートには国家試験で問われる知識がギュッとつまっています。公衆衛生は、法律など、細かい箇所が問われることが多く、過去問を解く際の知識の確認にも役立ちます。「病気がみえる」シリーズがカラフルでイラストが豊富なのに対して、「サブノート」は主に文字メインの参考書ですが、知識の確認をざっとしたいときにはむしろシンプルなこちらが役に立ちます。イメージをつかみたいときは「病気がみえる」を参照することをおすすめします。なお、公衆衛生学は最新の知識が問われるため、「サブノート」はできるだけ新しいものを買うのをおすすめします。また、本書に付属している「データマニュアル」は医師国家試験の過去問で問われた項目を抜き出して、○×形式で知識がチェックできるようになっています。公衆衛生学は国試の問題のかなりの割合を占めるので、一度出た問題の類題を落とすことは許されません。「サブノート」と「データマニュアル」を行ったり来たりしながら勉強しましょう。

おすすめ度:★★★★★(公衆衛生学の過去問を解くのに必須です。付属のデータマニュアルも使えます!)

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『ポケット正常画像 A to Z』(メディカルビュー社)

もうこれは、絶対買いの一冊です。すべての医学生のための、ネッターのアトラスの放射線画像バージョンといった感じです。CT、MRI、レントゲン画像が中心に掲載されています。心臓や脳は血管造影も載っています。

こちらは正常(病的ではないという意味)画像の、部位の名称が細かく書かれていて、見開きの左のページは生画像で、右のページには、部位別にカラーリングした画像と部位の名称が載っています。左側のページと右のページを交互に見ながら、部位の名称を覚えているかチェックすることもできます。なんといってもかなり細かいところまで名称が載っているので、とても実用的で医師になっても十分すぎるほど使えます。大きさもコンパクトでポケットにも入ります。

読影の要点や、病変についての追加解説なども載っていて、至れり尽くせりです。しかし、大学の生協などであまり見かけたことはないので、持っている人はそんなに多くないのではないかと思いますが、医学生や医師はもちろんのこと、医療従事者なら持っておきたい一冊です。

おすすめ度:★★★★★(既に画像が完璧な人以外は絶対おすすめです)

『画像診断コンパクトナビ 第3版』(医学教育出版社)

画像診断は国家試験はもちろんのこと、どの診療科を学ぶ上でも必要です。こちらは、CTなどの正常画像の解説に加え、各臓器のメジャーな疾患の画像が載っているので、辞書的に利用することができます。ただ、解説はコンパクトゆえにそっけないので、超初心者はこれとは別に、画像の基本的な勉強をしておいた方がとっかかりやすいかもしれません。その名の通りコンパクトなので、携帯性にも優れ、便利な一冊です。後でご紹介する『ポケット正常画像 A to Z』と合わせて持つのがお勧めです。

おすすめ度:★★★★☆(卒試にも国試にも使えます。疾患の画像のアトラスで一冊買うならコレ!)

「クエスチョン・バンク 医師国家試験問題解説 2015 vol.6: 保健医療・公衆衛生 」(メディック・メディア))

前回に引き続き、クエバンシリーズです。

こちらは、いわゆる公衆衛生学の過去問を集めたものですが、公衆衛生は、医師国家試験の「一般問題」の中で占める割合が多く、いわゆる得点源であるがゆえに、手つかずになると泣きを見る科目です。もちろん過去問をやることは大事ですが、なかなか系統的に理解するとなると、特に公衆衛生は法律などの知識もからんでくるので、過去問集だけで勉強するのは難しいです。過去問に加え、「サブノート」や「公衆衛生がみえる」で知識を整理し、「データ・マニュアル」で理解度をチェックするのが効率的な勉強法だと思います。

おすすめ度:★★★★☆(過去問自体はQBオンラインで解くのもおすすめ。)

「クエスチョン・バンク 医師国家試験問題解説 2015 vol.1-5」メディック・メディア

医師国家試験の過去問集としておそらく最もメジャーな、いわゆる「クエバン」シリーズです。
医師国家試験の問題には「必修問題」「一般問題」「臨床問題」があり、実際の試験では、それぞれにボーダーが設けられます。この3つの分類のうち、「必修問題」だけはボーダーが8割と決まっていますが、「一般問題」「臨床問題」はその年によってボーダーが変わります(毎年6割後半~7割前半程度)。それぞれの特徴について簡単にご説明します(私は国試直前までこれらの違いをよく理解していませんでした・・・早めに知っておいた方が有利です)。

「一般問題」:一問一答的な医学的知識を問う問題。問題文は短いことが多い。
「臨床問題」:症例が提示され、それに沿って答える問題。
「必修問題」:一般問題と臨床問題から成るが、採点自体は「必修問題」で独立している。初期診療について問う問題が多い。8割以上を得点しなければならないため、必修問題以外の問題に比べ、難易度は易しめで医学常識を問うような問題が多い。

医師国家試験の合格基準は
「必修問題以外の一般問題」が合格基準以上
「必修問題以外の臨床問題」が合格基準以上
「必修問題」が8割以上
「禁忌問題」での不正解が3問以下
のすべてを満たすことが必要です。

一般に過去問集は診療科ごと(小児科、放射線科…など)に分かれていることが多く、こちらの「クエスチョン・バンク 医師国家試験問題解説 2015 vol.1-5」は、診療科ごとの過去問集となっています。これとは別に、いろんな診療科の問題から、必修問題だけを集めた問題集が別に出ています。診療科ごとの勉強をするには、こちらの「クエスチョン・バンク 医師国家試験問題解説 2015 vol.1-5」がおすすめです。

こちらは、5冊集めると、QBオンラインというサイトで、過去問集に載っていない問題も全てオンラインで解けるようになります。自分が解けなかった問題をチェックしたり、年度ごとに解くこともできるので、QBオンラインのために5冊買ってもいいと言っても過言ではありません。

おすすめ度:★★★★★(国試対策には必須!特にQBオンラインは早目の段階から活用すべきです!)

『ねじ子のヒミツ手技 1st Lesson / 2nd Lesson』(SMS)

採血、ルート確保、バルーン留置などの基本的な医学手技が幅広く学べる良書です。ナース向け・研修医向けです。もちろん、臨床実習が始まる医学生にもおすすめの一冊。

手技解説の本というと、写真つきのものもいくつか出ています。具体的な手順を学ぶにはそのようなオールカラーのものを選べばよいですが、手順の説明があっさりとしすぎていることも多く、その点、こちらの「ねじ子Dr」のシリーズは、面白分かりやすく、手技のコツを解説してくれています。慣れているドクターにとってはなんでもないことでも躓きやすいのが新人ドクターですが、初めての手技に挑むにあたって注意する点・心構えなどが読みやすいイラストで描かれていて、初めての手技の予習時に熟読していけば、まず間違いない一冊です。

1st と2ndの2冊に分かれていますが、手技のレベル的には1stの方が簡単なので、まず1st Lessonを気に入ったら2冊目を買うという方法もありです。


おすすめ度:★★★★☆





『救急レジデントマニュアル 第5版』(医学書院)

レジデントマニュアルというと、研修医になってから必要になるイメージがありますが、これは学部時代での救急医学の勉強、医師国家試験の勉強にもとても役立ちます。

患者さんが救急搬送されたとき、何をすべきか??確定診断をつけるのに必要な検査知識は身に着けていても、緊急事態のときに、何から始めるか、意外とわからないものです。特に、救急の現場を知らない医学生にとってはなおさらです。救急の先生方が、CTを「死のトンネル」と呼ぶこともあるように、日常診療とはまた違う認識が救急では問われます。

このマニュアルは、症状別に対応を知ることができ、眺めるだけで勉強になります。鑑別診断の勉強にも役立ちます。コンパクトなサイズなので、持ち運びも便利、一度買っておけば研修医になってからももちろん使えるので、お勧めの一冊です。

おすすめ度:★★★★☆



『病気がみえる』シリーズ(メディックメディア)

医学生なら、だれもが知っているといってもよい「病みえ」シリーズ。他の参考書とは違い、画像所見や、図による説明が多く、オールカラーの美しい参考書です。医学部では、この「病みえ」シリーズか、「ステップ」シリーズのどちらかを使って臨床科目の勉強をしている人が多いです。

この参考書は、前ご紹介したクエスチョンバンクシリーズと同じメディックメディアから出版されていて、そのレイアウトなどの対応を考えても(他の参考書に、病みえの参照ページが書いてあったりする)、医師国家試験対策に有効なのはもちろん、また、とてもカラフルでわかりやすいので、患者さんやナースが勉強するのにも適した参考書です。自分や周りの人が病気になった時、病気について調べてみたいけど、専門書は難しすぎて敷居が高いと感じるとき、このシリーズは、各臓器の解剖・役割から主な病気(症状、病因、検査所見、治療)まで、丁寧に説明されているので、まず最初に見てみるのに便利だと思います。


おすすめ度:★★★★★(勉強する上で、その分野でまず最初に揃えたい一冊)




クエスチョン・バンク 医師国家試験問題解説 2014 vol.1-5

医師国家試験の最もメジャーな過去問集の一つが、このクエスチョン・バンクのシリーズです。すべての科目を買い揃えると、オンラインで国家試験の過去問が解けるというおまけつきで、これがまた便利です。国試の最終チェックにも使えます。解説は詳しいものの、出題意図を重視せず、やや冗長な部分もあり、好みが分かれそうですが、しっかり勉強したい人にはお勧めです。とりあえず一通り国試の過去問を揃えるならコレ、という感じです。

クエスチョンバンクの過去問にもいろいろな種類があって迷われる方もいらっしゃるかと思いますが、診療科ごとに分かれているのはこのvol.1-5の過去問集です(後に説明しますが、このほかに、必修問題の過去問集もあります)。

おすすめ度:★★★★☆

おすすめ度のご説明

★★★★★ : 勉強する上で、その分野でまず最初に揃えたい一冊。
★★★★☆:買って損はない良書。あると便利な一冊。
★★★☆☆:好みによっては、買ってもいい一冊。
★★☆☆☆:買う必要性が感じられない一冊。
★☆☆☆☆:内容に問題がある、効率的に勉強できない一冊。

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